高齢犬の睡眠について
高齢犬の睡眠について
以前、成犬の睡眠についてご紹介しましたが、今回は高齢犬についてです。
高齢になるにつれて睡眠時間が増え、段々と動き回って遊ぶような活動時間が短くなっていきます。
では、1日の大半を寝て過ごす愛犬たちがストレスを感じずに安心して快適に眠れるようにしてあげるにはどうしたらいいでしょうか。
ヒトは深い眠りであるノンレム睡眠が約75%と大半を占めています。一方、犬はノンレム睡眠が約20%程度で浅い眠りであるレム睡眠の割合が多い動物です。これは、野生だったころの名残で、体は寝ていても、いつ敵が襲ってきても対応できるよう脳が働いるためです。そのため、眠りが浅い代わりに長い時間眠るのです。
高齢犬は体力の低下から疲労回復するのに時間が掛かるため18~19時間ほど寝ています。
そのため、いかに快適な睡眠をとれるかが大切になります。
睡眠時間が長く、思うように動くことができなくなると褥瘡(床ずれ)対策が必要になるため、表面が柔らかく、防水加工が施されたベットがオススメです。
また、高齢になると体温調整機能が低下するので場所選びも大切です。季節でベットの配置を変え、エアコンを使用する場合は風が直接体に当たらないような場所を選んであげましょう。
思うように歩けなくなると家にこもりがちになってしまいますが、快適な睡眠には日中太陽の光を浴びることも大切です。ゆっくりと歩いたり、バギーで近くの公園にいったりしてあげてください。
高齢になったワンちゃんが安心しきってスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている姿はなんとも愛らしいものです。愛犬たちが幸せだと感じられるような環境を整えてあげてくださいね。