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歯周病について

2023.03.01    タグ:

歯周病について

 

ワンちゃんもヒトと同じように口腔ケアが必要です。

日頃の口腔ケアを怠っていると歯周病となり、深刻な健康被害をもたらすことがあります。

歯周病は歯ぐきの腫れや出血、口臭などの症状があり、放置しておくと歯が抜けるどころか、細菌が血液にのって全身に巡り、最悪の場合死に至ることもあります。

 

歯周病は歯の表面に唾液中の糖タンパクが膜のように付着し、その上に細菌が繁殖した歯垢(プラーク)が石灰化して硬くこびりついた歯石が原因で引き起こされます。

つまり、歯石は細菌のかたまりなのです。

細菌が繁殖し、歯肉がどんどん炎症していくことで歯周病となります。

いかに歯石をつくらせないようにするかが重要となります。

しかし、毎日丁寧に愛犬の歯磨きを行っていても、歯の根元や歯と歯茎の間の歯周ポケットは歯ブラシなどに汚れが溜まりやすく、歯石がこびりつきやすい場所です。

こうした部分は定期的に獣医師に口腔内をチェックしてもらい。歯周病の兆候がないかなどを見てもらうようにしましょう。

 

歯石除去には安全性やワンちゃんたちのメンタル面から全身麻酔での治療が必要不可欠となります。

無麻酔での治療を行っている病院やペットサロンもあり、費用の安さや麻酔への抵抗感から無麻酔治療を選ばれる飼い主さんもいますが、使用する器具は尖ったものが多く、口の中を傷つける可能性がある他、ワンちゃんが動いたときに歯や顎の骨が折れてしまうこともあります。また、治療中に受けるストレスを考えると、愛犬を守るため全身麻酔で治療することが望ましいです。

 

口の中は意外と見落としがちですが、飼い主さんによる毎日のケアと病院やサロンでの定期的なチェックで愛犬の口腔環境を守りましょう。