病気が原因の皮膚異常
愛犬の毛の色が薄くなってきた…?なんてことがあったら、病気を疑ったほうがいいかもしれません。
のど元にある内分泌系の甲状腺は脳からの指令を受け新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌するのが主な働きをしているほか、被毛の色も作り出しています。
毛の色が劇的に変化している場合は甲状腺機能の低下が疑われます。
毛の色が劇的に変化したほかに、太りやすくなった、お腹がぽっこりしている、脱毛(特に耳や鼻、足先などの体の先端部分)、心拍数の低下などの症状があれば甲状腺機能低下症かもしれません。
多くは4~10歳の中高齢期に発症しやすい病気です。
継続的な治療が必要ですが、投薬によって皮膚も健康になり元気な本来の愛犬の姿に戻ってきてくれます。そのためには早期発見、早期治療が重要になります。
日々のセルフチェックが大切です。
自宅で簡単にできるのは心拍数のチェックです。おもちゃのような簡易なもので構わないので聴診器を持っていると測りやすいです。
通常100拍/分が目安で、80~90拍/分程度まで低下している場合はかかりつけの動物病院で検査をしてもらいましょう。
セルフケアとして弱ってしまっている皮膚を守るために保湿剤で皮膚を保護するほか、脱毛で毛が薄くなっている場合は保湿剤入りのシャンプーを使ってあげてください。
いつまでも健康でかわいい愛犬でいてもらうために日々のセルフチェックを行ってあげてくださいね。