毎日の排泄は飼い主さんがチェックしやすい健康のバロメーターのひとつでもあります。
飼い主さんが気にするべき点を確認しておきましょう。

1 . 排便の回数と量
実はワンちゃんが1日何回排便するのが良いのか明確な基準はなく、
1日の食事回数±1回程度と考えられています。

まず大切なのは愛犬にとって「通常」な排便の回数と排便リズムを知っておくことです。
いつもより量が少ない、毎日出ていたのが1日置きになったなど変化がある場合は原因を探ります。
また、便が出しづらそう、何度も排便しようとしても出せない等も見逃してはいけません。

2 . 便秘の原因
いつもと様子が違うならば以下の点を確認してください。

・食事
摂取している水の量が少なかったり、特に手作りフードの場合は不溶性食物繊維の豊富な材料を多く使っていると便が硬くなりすぎて便秘がちになります。
また、スペアリブなどの骨付き肉を与えすぎると便が石灰化するので要注意です。

・運動不足
運動不足になると腸の蠕動運動が鈍り、便が押し出されにくくなります。
また、散歩の際に排便習慣のある子は散歩の時間やコース、生活リズムが変わると便が出にくくなることもあります。

・高齢化
高齢になってくると筋力が低下し、いきむ力が弱くなり、うまく排便できないことがあります。
そのため、数回に分けて排便することもあるので、若いころと比べ、便の総重量が変わっていなければ問題ありません。

・その他
生活環境の変化や服用している薬の副作用などで便秘になることもあります。

まずは、愛犬の排泄状況をしっかりと飼い主さんが把握することが大切です。
排泄から発覚する病気もあります。次回は便秘から分かる病気のお話です。