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便秘から分かる病気

2022.12.12    タグ:

前回は飼い主さんが知っておくべき排便についてをご紹介しましたが、

便秘から発覚する病気についてご紹介します。

ただの便秘と侮らず、便秘が続くようなら、かかりつけの病院で相談してみてください。

 

・会陰ヘルニア

肛門周囲(会陰部)の筋肉が萎縮してできた隙間から腸管などの臓器や脂肪が飛び出してヘルニアとなります。肛門付近が腫れていたり、きばっても丸い便が少量しか出ず、排便の際に痛がるようなら早めに病院に行きましょう。

主に去勢していない8~9歳程度のオス犬が発症することが多いそうです。

 

・直腸憩室

直腸の筋肉が一部膨らみ、袋状のポケットができてしまう病気です。会陰ヘルニアと併発することが多いです。

 

・変形性脊椎症

身体を支える脊椎のひとつひとつの骨が繋がってしまい、脊椎の可動域が狭まり痛みを生じます。排便する姿勢になるときに痛みを伴うため、排便自体を嫌がります。

 

・甲状腺機能低下症

甲状腺から分泌されるホルモンが低下し、腸の機能低下を招きます。

便秘の他に太りやすくなった、元気がない、体温が下がる、脈が遅くなるなどの症状があります。また、脱毛や皮膚の色素沈着なども現れます。

 

 

たかが便秘と思っていると重大な病気が潜んでいることがあります。

いち早く治療をすることが、ワンちゃんの健康と寿命を守ることに繋がります。

 

次回は便秘の予防方法についてご紹介します。