イヌとタバコ
世間では分煙、禁煙など受動喫煙をなくすための
動きが活発になっていますが、
自宅で喫煙する場合はどうでしょうか?
ヒトの身体に悪影響のあるものは
ワンちゃんにとっても良くありません。
特に嗅覚の優れたイヌたちにとってタバコの匂いは
嫌いな場合が多く、ストレスの原因になっている場合もあります。
また、体重1kgあたり約1mgで嘔吐、下痢、流涎、
パンティング(あえぐような呼吸)、興奮状態などの
ニコチン中毒の症状を引き起こすと言われています。
ニコチンとはアルカロイドの一種の有物質であり、
タバコには平均で10mg~14mg含まれています。
なので、特に小型犬は少量のタバコの煙でも
身体に悪影響がでる可能性があります。
タバコの煙を吸うだけでなく、タバコの吸い殻を食べてしまい、
ニコチン中毒になることもあるので、
お家だけでなくお散歩中も注意が必要です。
もし、誤飲してしまった場合は早急に
かかりつけの動物病院を受診してください。
そのとき、どのくらい食べてしまったか、
どれくらい前に食べてしまったか、
ワンちゃんの状態をしっかりと伝えるようにしましょう。
このとき、吐き出させようと水を飲ませてしまいがちですが、
体内でタバコからニコチンが溶け出しやすくなり、
逆効果なので、自己判断はしないでください。
また、火のついたままのたばこで火傷をする危険性もあります。
小さいお子さんがいるお家を一緒で、
ワンちゃんが過ごす部屋では喫煙は避け、
家族みんなで快適に過ごせる環境をつくってあげてください。