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お餅の危険性

2021.12.27    タグ:

2021年も終わりが近づき、年越しに向けて準備を始めるころかと思います。

年越しから年明けによく食べるようになるお餅ですが、ワンちゃんたちにとっては注意が必要な食べ物です。

ヒトでも喉に詰まらせ、病院に搬送されたニュースが上げられることがありますが、ワンちゃんも同じように喉に詰まらせる可能性があります。

 

ヒトはよく噛んで咀嚼することで唾液を分泌しますが、犬の唾液には消化酵素がわずかな量しかなく、強力な胃酸で消化をするため、柔らかいもの、飲み込める大きさのものは丸飲みする習性があります。

そのため、噛み砕きにくいお餅はそのまま丸飲みしてしまい、喉に詰まる可能性が非常に高いのです。

 

また、犬の唾液には炭水化物を消化するアミラーゼという消化酵素が含まれていないため消化不良を引き起こす可能性があります。

犬はヒトに比べ、腸が短いため消化の遅い食べ物が胃や腸に長時間溜まることで、すい臓などの他の消化器官に負担が掛かり、腹痛や下痢を引き起こしたり、アレルギー反応を示すこともあります。

 

お餅自体に中毒となる成分は含まれていませんが、避けるべき食べ物かと思います。

お正月に一緒にお餅を食べたいと思われる方はジャガイモなどのイモ類でお餅を手作りしてあげることをお勧めします。

知らないうちにテーブルにあったお餅を愛犬が食べちゃった!などの不注意にも気を付けてくださいね。

 

2021年も暮れに差し掛かり、慌ただしい日々をお過ごしかと存じますが、良い年の瀬をお過ごしください。

2022年も何卒よろしくお願い申し上げます。