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供血犬について

2022.10.31    タグ:

手術などで使用される輸血はヒトの場合は血液バンクがあり、

献血が呼びかけられていますが、まだ日本にはワンちゃんの血液を保存しておく機関が

ありません。事故や病気の際に輸血が必要なときはどうするか、ご存知ですか?

 

ワンちゃんの場合、供血犬(きょうけつけん)と呼ばれる輸血が必要なワンちゃんが

現れたときに献血してくれるワンちゃんから血を分けてもらいます。

病院によっては供血犬を飼育している場合もありますが、

一般の飼い犬に献血をお願いするケースがほとんどです。

 

犬の血液型は現在13種類以上あると言われており、

血液が適合しなければならず、また、長期保存ができないため必要に応じて

献血をしてもらう必要があります。

その際に助けになるのがドナー登録です。

かかりつけの病院で供血犬のドナー登録ができるか確認するか、

日本動物高度医療センターなどの病院でドナー登録を行えます。

 

供血犬の条件は以下の通りです。

・年齢が1歳以上8歳未満

・体重15㎏以上

・狂犬病予防接種、混合ワクチン接種およびフィラリア予防が毎年されている健康な犬
・麻酔をかけずに採血が可能な温厚な性格

 

※以下の項目に該当する動物はご登録できません。
・過去に「輸血を受けた」ことがある
・妊娠・出産したことがある
・全身性の重度の感染性皮膚疾患がある
・過去に血液媒介性の感染症に罹患した(疑いがある。バベシア症、犬ブルセラ症など)
・秋田犬およびその交雑種

 

近年では飼い主さんがSNSで献血を緊急募集していることもあります。

「供血犬」という存在の認知と自分たちにできることを考え、何かあったときに愛犬家同士の助け合えるようにしていきましょう。