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愛犬の体重管理 その1

2018.08.30    タグ:

今回は体重管理とダイエットのお話です!


愛犬の体重1kgの増加を人に換算したら……

日本人は、どうしても丸々した形に子犬のかわいらしさを重ねて、ぽっちゃりした体型の犬を好む傾向があるそうです。
また、食べ物をあげた時に嬉しそうに食べる愛犬の姿や、おねだりする愛犬の、飼い主を見つめるつぶらな瞳に負けて、ついつい余分な間食をあげてしまいがち……。
見た目は一口サイズの小さな物でも、沢山与えていれば、すぐに一日の必要摂取カロリーなんてオーバーしてしまいます。
これは、自分に当てはめて考えれば、私達にも簡単に想像できますよね?
ましてや、愛犬の体の大きさは、あなたの何分の1でしょうか?
仮に、あなたの体重が50kgとして、愛犬が10kgなら、愛犬の1kg体重増加は、あなたの体重が5kg増えたのと一緒です。「キャー!!」5kg増えたら相当焦りますよね?

あなたの愛犬は標準体型か否か?

犬の場合、犬種ごとに大きさや体型が大きく異なるため、人間のように理想体重を割り出す計算式のようなものは存在しません。でも、肥満度を飼い主さんでも簡単にチェックできる方法があります。

両手で軽く胸のあたりの側面をはさんでみて下さい。この時、肋骨(ろっこつ)を軽く感じられるようならば正常。
皮下脂肪に邪魔されて、骨がどこにあるのか定かでなければ肥満です。
逆に、外から見て明らかに肋骨が浮き出ているようなら、やせ過ぎの場合があります。背骨も同様に、上から軽く押さえて感じられれば大丈夫です。
また、犬を上から見て、腰の部分がくびれているかどうかも判断材料になります。

「適正体重オーバー/肥満」が犬に及ぼす影響

基本的に人間と一緒です。糖尿病・心臓病・腎臓疾患・高血圧などの様々な生活習慣病の引き金になる他、四肢の関節や骨に過重な負担が掛り、関節炎・椎間板ヘルニア・前十字靱帯の損傷や断裂・骨折などの原因になったり、それらの症状を悪化させたりしてしまいます。
愛犬は自分で食べ物の管理ができません。犬の肥満は飼い主の責任です。

次回は、大事な家族を肥満から守る予防と、肥満から救うダイエット法についてです。